国際金融都市OSAKAフェスティバル 天下の台所REBORN〜商都・大阪が拓く金融の未来〜

About

来る2025年9月13日、私たちは大阪・関西万博の会場にて、「国際金融都市OSAKAフェスティバル 天下の台所REBORN」を開催いたします。かつて「天下の台所」として日本の経済を牽引し、世界初の先物取引や銀行業の原型を築き上げてきた大阪。その進取の気性と起業家精神は、現代にも脈々と受け継がれています。

本イベントは、大阪が再び世界の金融をリードする都市、すなわち「未来の天下の台所」となるための大きな一歩です。Web3.0時代を見据え、ブロックチェーン、デジタル通貨、分散型金融(DeFi)といった最先端のフィンテック分野で進化を続ける大阪の姿を、エンターテインメント性豊かな体験を通じて皆様にお届けします。

このフェスティバルが、金融の未来を拓く新たなビジネスチャンスの創出と、大阪が独自の個性と機能を持つ国際金融都市として飛躍するきっかけとなることを心より願っております。皆様のご参加をお待ちしております。

開催概要
開催日時:2025年9月13日(土) 10:00~20:00
開催場所:大阪ヘルスケアパビリオン イベント広場
(リボーンステージ)
ステージプログラム
PDFはコチラ

TV program

特別番組

日経スペシャルもしものマネー道もしマネ

テレビ大阪「もしものマネー道もしマネ万博特番」にて、
本イベントを事前告知します。ぜひご覧ください。
日時:2025年8月30日(土曜日)13時から14時まで
放送媒体:テレビ大阪
内容:
・なにわのヒーロー「五代友厚」物語
・未来を切り拓く新しい取組を行う企業の紹介(本イベント出展企業2社が出演)

Column

金融コラム

天下の台所から国際金融都市
OSAKAへ

大阪人には新しい物事に取り組む「やってみなはれ」精神という気質がありました。世の中をよりよくするために、様々なイノベーションを創出し、その精神は「天下の台所」として日本経済を支えました。大阪は世界初の先物取引を生み出した革新の街になります。さらに時代を超えても引き継ぎ続けた「やってみなはれ」は、数々のイノベーションを生み出してきました。
そして今、大阪はそのDNAを武器に、国際金融都市という新たな挑戦に踏み出しています。歴史から未来へと続く大阪の物語を、3つの視点で紐解きます。

第1章:天下の台所
(日本経済の心臓部)

江戸時代、大阪は「天下の台所」と呼ばれ、日本経済の心臓部として栄えました。
それは、大阪が単なる物流拠点ではなく、モノとカネと情報が集まり、価格を決める“市場”をつくった都市だったからです。

蔵屋敷と千石船がつくる巨大な流通ネットワーク

諸藩の蔵屋敷が中之島や土佐堀川沿いに立ち並び、全国から年貢米や特産品が運び込まれました。川には千石船が行き交い、橋の上では商人たちが声を張り上げる。その光景は、まさに江戸日本のウォール街。
大阪は、物流と金融を結びつける「ハブ」として機能していたのです。

堂島米会所と世界初の先物取引

出典:大阪府立中之島図書館

そして、天下の台所を象徴するのが堂島米会所。
1730年、幕府公認の米市場として整備され、ここで始まったのが世界初の先物取引でした。
当時、米は単なる食料ではなく、経済の基軸。米の価格は諸藩の財政や庶民の暮らしに直結していました。
そこで大阪の商人たちは考えます――
「現物の米を動かさず、帳面で“未来の米”を売買できないか?」
こうして生まれたのが帳合米取引。

・証拠金を積む
・差金で決済する
・将来の価格を見越して契約する

これらの仕組みは、現代のデリバティブ取引とほぼ同じ。
大阪は300年前に、世界に先駆けて”未来を売買する市場”をつくっていたのです。

取引を支えたのは「革新的な取組み」

大阪の商人たちは、単なる商売人ではなく、市場をデザインするプロフェッショナルでした。
そんな革新的な取組みを生み出したのは大阪人の気質「やってみなはれ」

天下の台所は、単なる“食の都”ではありません。
よりよい未来をつくるため、革新的な社会システムをつくりだし、未来の価値を取引する仕組みを生み出す都市、それが大阪の本質なのです。

第2章:やってみなはれ
(大阪人の気質とイノベーション)

大阪を語るとき、欠かせない言葉があります。
それが、「やってみなはれ」。
失敗を恐れず、まずはやってみる。
この精神が、大阪の街を動かし、世界を驚かせる数々の発明を生み出してきました。

“オオサカ発”のアイデア(例)

「もっと便利に」「もっと楽しく」。そんな思いが、世界を変える技術を生みました。

・インスタントラーメン(1958年)

大阪・池田で生まれたチキンラーメン。お湯を注ぐだけで食べられるという発想は、戦後の食文化を一変させ、世界中に広がりました。
その後、1971年にはカップヌードルが登場し、世界の食文化に大きな影響を与えました。

・回転ずし(1958年)

職人の手間を減らし、より多くの人にお寿司を楽しんでもらうために考案された回転ずし。「食べたいものを、好きなタイミングで」この発想は、外食産業に新しいスタイルを生みました。

・自動改札機(1967年)

今や当たり前の「ピッ!」という改札通過。これも大阪で世界初の実証が行われました。
人の流れをスムーズにする仕組みは、都市の利便性を飛躍的に高めました。

大阪のイノベーション

大阪人は、古くから新しい物事に取り組む気質を持っています。
その根底にあるのは、
・世の中をよりよくしたいという思い
・課題を見つけ、仕組みに変える力
・信頼を大切にする文化

この精神が、堂島米会所の先物取引から、インスタントラーメンや自動改札機に至るまで、世界初の社会システムや製品を数多く生み出してきました。
大阪のイノベーションは、単なる技術ではなく、皆で切磋琢磨して人々の暮らしをよりよいものに変える仕組みづくりなのです。

第3章:大阪が目指す国際金融都市
(未来をつくるDNA)

大阪は、堂島米会所で世界初の先物取引を生み、
「やってみなはれ」の精神で生活を変える発明を次々と世に送り出してきました。
市場をつくる力と、革新を恐れない気質。この天下の台所のDNAは、今も大阪に息づいています。
そして令和の今、そのDNAが挑むのは、国際金融都市OSAKAという未来です。

国際金融都市OSAKAとは?

大阪府・大阪市、経済界や民間企業等が一丸となって推進するプロジェクトで、
― アジア・世界の活力を呼び込み「金融をテコに発展するグローバル都市」
― 先駆けた取組みで世界に挑戦する「金融のフロントランナー都市」
の2つのビジョンを掲げています。

なぜいま金融なのか?

金融は「経済の血液」と呼ばれます。
資金の流れを活性化しなければ、企業も産業も成長できません。
世界中から投資を呼び込み、ビジネスチャンスを生み出すこと。
それが、大阪のさらなる飛躍に不可欠なのです。

しかも、金融は単なるお金のやり取りではなく、新しい産業を育てる仕組みであり、社会を変えるエンジンです。
国際金融都市OSAKAは、デジタルと金融を掛け合わせ、世界中から「人材・企業・資金」を呼び込み、大阪・関西の経済の発展につなげることを目指しています。

大阪の強みと戦略

大阪には、関西国際空港や鉄道網などの充実した都市インフラ、世界を惹きつける文化や暮らしやすさ、ライフサイエンスなどの産業ポテンシャル、そして2025年大阪・関西万博という舞台を強みに、独自の個性・機能を持つエッジの効いた国際金融都市を実現しようとしています。

こうした強みを活かして、
・国内外の金融機関やフィンテック企業等の誘致
・税制優遇やオフィス支援などのインセンティブ
・サステナブルファイナンスやデジタル証券(ST)
などを進めています。

目指す未来

大阪は、社会をよりよくするために、国際金融都市を実現し、再び「天下の台所」となる未来を描いています。
蔵屋敷で全国の富を集め、堂島米会所で未来を売買した時代から、インスタントラーメンや回転ずしを生んだ時代を経て、次は国際金融都市へ。
商都・大阪が、デジタルと金融の力で未来を切り拓きます。